<10月4日追記>【オリックスに支援打診か、街路樹植え替え費約1600万円納付命令などニュースまとめ】ビッグモーターの不正を追いかける

<9月19日追記>ビッグモーターと損保ジャパンの互いの顧客を融通し合う関係が不正の温床か?

7月半ば過ぎに発覚したビッグモーターの保険水増し請求に端を発した「ビッグモーター騒動」。

グリストではこれまで「不正や不祥事のまとめ」、「やばい店舗ランキング」や「除草剤をまいた疑惑のある店舗リスト」など、不正を追い続けてきました。

【ビッグモーター騒動】除草剤をまいたやばい店舗リスト<全国版>

ビッグモーター やばい店舗ランキング

そしてついに本日9月19日午前、大きなニュースが飛び込んできました。

金融庁が、東京都多摩市にあるビッグモーター多摩店と、東京都新宿区の損保ジャパンの本社に立ち入り検査に入ったと報じられたのです。

金融庁 損保ジャパンとビッグモーターに立ち入り検査
NHK(2023年9月19日参照)

上記参照記事によりますと、損保ジャパンは、昨年7月に不正の可能性があることを認識していながら、いったん停止していたビッグモーターとの取引の再開が経営判断の誤りとして、9月8日、白川儀一社長が引責辞任すると発表されています。

さらに、損保ジャパンが2019年に社内にビッグモーターに対応するチームを設けて損害査定を簡略化していたことも明らかということで、金融庁は、この一連の経緯を詳しく調べるとともに、互いの顧客を融通し合うなどの関係にあったビッグモーターとの取引の実態についても解明したいということです。

グリストとして、これを平たく申し上げますと、ビッグモーターの損害保険取り扱いのうち損保ジャパンは全体の6割に当たる120億円に達し、損保ジャパンにとってビッグモーターは大口取引先であったこと。一方、事故時に損保ジャパンが保険契約者に対し、ビッグモーターの修理工場を紹介することで、ビッグモーターは修理代金や自賠責保険の販売などで利益を上げることができること。

双方、このような親密というか、ズブズブな関係によりウインウインの利益を享受していたのではないかという大問題に、金融庁は最終的にはメスを届かせたいのではないでしょうか。

<9月19日追記>社長が変わっても社風は変わらず?パワハラ、暴行トラブルが露見

また、各メディアともビッグモーターに関しては、さまざまな独自取材による情報を報じ合っています。

【独自】家宅捜索当日に…渦中の和泉社長が社員に直接謝罪 違約金50万円トラブル「営業妨害で訴える」と開き直りも
FNNプライムオンライン(2023年9月19日参照)

上記の参照記事によると、経営陣が刷新されても社長の店舗行脚は、スタッフへの謝罪が目的で行われているそうです。
謝罪のための店舗訪問とはいえ、迎える側のスタッフとしては、いろいろと気をもむことが増えるだけではないでしょうか…。

ほかにも、少し前のニュースになりますので、すでにご存じの方も多いかと思いますが、ビッグモーター社員の男がライバル企業の男性への暴行容疑で逮捕される事件が発生しています。

インターネットによる中古車買取査定をビッグモーターとライバル会社とで相見積もりを取った顧客の愛車を前にして、両者が鉢合わせ。トラブルに発展したのだそうです。

会社そのものが揺れている時期の社員の行動としては、非常に軽率だったとしか言いようがありませんね。

グリストでは引き続き本騒動の動きについて、追記を報じてまいります。


~~~追記ここまで~~~

8月7日に報じたビッグモーターの「不正や不祥事のまとめ」に関する記事は次のページから