<続報 追記>【日大またも不祥事】アメフト部員が大麻及び覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕

週刊女性PRIME公式サイトより引用(https://www.jprime.jp/articles/-/22636?page=2)
週刊女性PRIME公式サイトより引用(https://www.jprime.jp/articles/-/22636?page=2)


※本記事につきまして、大きな動きがありましたので、続報を追記しました

日大OG林真理子理事長のもとで再建を図っていた矢先に…

大学体育会系運動部にはびこる薬物問題。このところ、禁止薬物関連の所持や使用で学生が逮捕される事件が明るみに出ていますが、日本一の規模を誇る日本大学からも逮捕者が発生する事態となりました。

2023年8月5日、日本大学のアメリカンフットボール部の現役部員が大麻及び覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました。

日大 逮捕のアメフト部員 “大麻のおまけで覚醒剤もらった”

NHK (参照 2023-08-10)

2日前の8月3日には、東京都中野区にある日大アメフト部の寮に家宅捜索が入っていました。

日大アメフト部といえば、2018年に悪質な反則タックル事件で世間を騒がせたばかり。
さらに、2020年から2021年にかけて、当時の理事長によるリベート脱税事件が発覚。

日大の存亡にかかわる事態となる中、火中の栗を拾う思いでOGである作家の林真理子氏が理事長に就任。
「N(ニュー)・N(日大)」再生を前面に打ち出し、大学改革を進めていた矢先の事件ですから、世間では「またか…」「裏切られた思い…」という声があがっています。

現役部員逮捕に至るまでの事件の経緯とは

事件の経緯については、各報道でさまざまなされていますが、おおまかにまとめると以下のような流れを踏んでいるようです。

2023年7月以前に、日大の保護者を名乗る人物から、アメフト部の寮での大麻に関する情報が寄せられたことで、事件は動き出しました。内部通報ということになります。

酒井学長によると、6月30日に警察から「アメフト部の寮で大麻使用の疑いがある」との連絡を受け、その日のうちに学生寮に立ち入り調査したものの、違法な薬物は見つからなかったといいます。

さらに、7月6日に警察から再度、大麻使用可能性の指摘を受けたことで、日大は、自主調査に踏み切ります。

最終的には、錠剤や植物片の発見に至り、7月下旬に警察に提出されました。

家宅捜索の前日なる8月2日には、林真理子理事長が一連の薬物疑惑を全面否定しましたが、8月3日の家宅捜索を経て、8月5日に部員一人の逮捕に至りました。

日本大学の過去の主な不祥事

世間を騒がせたアメフトの反則タックル事件のほかにも、日大では過去に数多くの不祥事が明るみに出ています。

21世紀に入ってからの主な不祥事を挙げてみました。

・理事長リベート脱税事件(2020年~2021年)

当時の理事長が業者などから受け取ったリベートを申告せず脱税したことが明らかになりました。
これをきっかけに前理事長から現在の林真理子理事長へと体制が変わるきっかけとなった事件となり、日本大学の暗部が白日のもとにさらされることになりました。

・アメリカンフットボール部の反則タックル事件(2018年)

2018年に、関西学院大学を相手に行われた日本大学のアメリカンフットボール部の試合で、ボールを持っていない相手選手に対する過度なタックルが複数回行われ、相手選手に怪我を負わせる事態が発生しました。

この事件は大きな社会的批判を受け、部長や監督などの関係者が辞任する結果となりました。

・医学部の入試不正問題(2018年)

日本大学医学部の入試において、2016年~2018年の3年間で一般入学試験の追加合格者を出した際、卒業生の親族計18人を優遇する不適切な運用があったと発表し、不正行為が行われたとされました。

この入試不正問題は日大だけにとどまらず、私立大学を中心に複数の大学で不正行為が行われたため、大きな議論を呼びました。

・イベントサークル部での強盗事件(2018年)

イベントサークル部のメンバーが元部員に対して首を絞めるなどして鞄を強奪した強盗事件が発生しました。

この事件をきっかけにイベントサークル部を運営するために公然と行われていた集金や恐喝、メンバーの女子をキャバクラで働かせるなどの強要行為が明らかになり、警察の捜査が行われました。

・理事長と工事受注業者との癒着事件(2013年)

日本大学の理事長と工事受注業者との癒着が報じられました。工事受注業者への利益供与や不正な契約が行われたとされ、理事長は業者から500万円の利益供与を得たとことが明らかになり、大学経営における倫理的な問題となりました。

・スキー部レイプ事件(2007年)

日本大学スキー部に所属する男子部員が、東京都世田谷区での強姦致傷容疑で逮捕されました。

この男子部員は日本大学を退学処分となりましたが、事件の現場へはスキー部の合宿所から向かっていたことなどから、スキー部内の活動中の出来事して大きな問題となりました。

記者会見 

2023年8月8日、東京都内の日大の大学本部で、林真理子理事長、酒井健夫学長、澤田康広副学長は記者会見を開きました。

記者会見の趣旨としては、本事件に関する謝罪や事情説明と見られていましたが、明確な謝罪や説明はあったとはいえず、家宅捜索前日の林真理子理事長による全面否定はなぜ起こったのかなど、多くの疑念が残る会見となりました。


『グリスト』では引き続き、日本大学アメフト部の薬物事件を追いかけ、明るみになり次第、続報をお伝えしてまいります。

8月25日:<続報 追記>アメフト部の寮、再び家宅捜索。別の部員4人の大麻所持疑惑が浮上

お盆の時期を挟んで、日大アメフト部薬物事件に新たな動きがありましたので、続報を追記します。
逮捕された日大3年生アメフト部員の北畠成文容疑者(21)が、「大麻は他の部員と吸った」と供述したことが明らかになったのです。

「大麻は他の部員と吸った」逮捕の日大アメフト部員が供述 新たに4人を任意聴取
東京新聞TOKYO Web (参照 2023-08-25)

詳しい経緯は上記参照記事をご覧いただければ幸いです。

警視庁が、疑惑のかかった別の部員4人から任意で事情を聴いていることも判明しています。
複数人での薬物使用の可能性を捜査することになり、事件はさらに悪い方向に進んでいるといえるでしょう。

アメフトを愛し、真面目に頑張ってきた部員のことを思うと、いたたまれない気持ちになりますね。
どうか一日も早い収束を祈るばかりです。


『グリスト』では引き続き、日本大学アメフト部の薬物事件を追いかけ、明るみになり次第、続報をお伝えしてまいります。