【学校給食停止で大混乱】給食はいつから始まったの?/給食メニュー人気ランキング

フォトAC画像(給食)

2学期が始まったばかりなのに、給食が出ない…

2学期が始まってまもなく一週間というところで、学校給食停止という前代未聞の事件が発生しました。

学校給食などを全国で提供する食堂運営会社「ホーユー」(広島市中区)が、9月1日から事業停止の状態にあることを、同社社長が明らかにしました。

全国各地で給食ストップのホーユー、事業停止状態…学校側は弁当手配や仕入れで調理
讀賣新聞オンライン(9月7日参照)

詳細な内容は上記記事をご確認ください。

突然の給食停止に学校を始めとした現場は大混乱となっています。

ホーユーは破産手続きに向けた準備「給食のビジネスモデル自体がもう合わない」

同社は破産手続きに向けた準備に入っており、参照した讀賣新聞オンラインの記事によると、同社社長は取材に対し、「事前に契約先に知らせる余裕がなかった。生徒らには申し訳ない」と述べたといいます。

一方で各報道によると社長は「値上げの申請を持っていっても、行政や学校はすんなり同意しない。ビジネスモデル自体がもう合わない」とも話しているそうです。

あらゆる価格が上昇している中、同社や給食運営会社全体に対する同情論がSNSには上がっています。

安くておいしい給食なんていうのは、もはや昔の話なのかもしれません。

同社は以前にベトナム人実習生を安価で労働させ、裁判になった過去も

一方でSNS上にはこんなツイートも上がっており、注目が集まっています。

学校や官公庁などの公共施設給食に特化し、その公共入札に対応するため人件費を圧縮抑制した過去の背景こそが問題なのでしょうか。そうなると同社独自の問題ともいえます。

第三者の立場では判然としませんが、一番考えるべきは「給食を楽しみに待っている子どもたちを悲しませるようなことは断じてならない」ということではないでしょうか。

ところで給食っていつから始まったの?

給食というワードを目にして、ふと思ったのが、給食はいつから始まったのか?

ネットで調べてみたところ、農林水産省のサイトで以下のページを発見しました。

昭和から令和まで、年代別にみる学校給食の変遷
農林水産省ホームページ(9月7日参照)

上記の記事によると、給食の歴史は思いのほか古く、今から130年以上前の1889(明治22)年にまで遡ります。

山形県鶴岡町(現・鶴岡市)の私立小学校で、生活が苦しい家庭の子どもに無償で昼食を用意したことが、日本の学校給食の起源とのこと。
戦争による食糧難で一時中止になりましたが、戦後世間の要望で再開します。

記事によると、昭和初期~中期は鯨肉を使ったメニューが多かったり、昭和中期~後期は食生活の欧米化で洋食が取り入れられたりと、給食は世の中の食生活の移り変わりを表しているとも言えますね。

さらに平成~令和の時代では、食育の観点から郷土料理や世界の料理など、テーマ性を持たせた献立で子どもの学びを促しました。

給食メニュー人気ランキング10

突如巻き起こった「給食停止」問題。そして世間やSNS上でも飛び交った「給食」というワード。

すでに齢を重ねた身からすると、給食が懐かしく思えて、給食を食べていた当時のことをいろいろと思い出してしまった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回のグリストランキングは、「給食メニュー人気ランキング10」と題して、ストレートに給食で好きなメニューをランキングしてみました。

さっそく見ていきましょう!

10位:肉じゃが

和食の中では、比較的多くの子どもたちに人気な肉じゃががランクイン。ホクホクのじゃがいも、柔らかいたまねぎ、にんじんと、野菜も食べやすくなっていますね。

調理後に冷めると味が具材に染み込んでより一層美味しくなるのも給食に合っているのかも。

9位:ラーメン

もはやラーメンは日本食と言う人もいるくらい、国民食として定着しているラーメン。中高年の我々の時代にはとても出されなかったメニューですが、今は出るんですね。

8位:大島食品工業「ミルメーク」

Amazonより引用
Amazonより引用

これはメニューといっていいのか少し悩みましたが、中高年の自分の時にも給食に出ていたミルメーク。パッケージは変わってもなお今も地域によっては給食に出ているということで、8位にランクインとなりました。

毎日飲む代わり映えのしない牛乳がミルメークを入れるだけであら不思議。めちゃくちゃ美味しく飲めるのです。

7位:ハンバーグ

もはや説明不要。嫌いな人はいないのではという洋食の人気メニュー、ハンバーグ。食材や材料によってさまざまなお味が楽しめるのも人気の秘訣でしょうか?

6位:わかめごはん

ごはんに混ぜ込んだ状態で出されるわかめごはん。クラス全員分の大量のごはんに対してたいりょうのわかめを混ぜるからなのかわかりませんが、給食の混ぜ込みごはんはとても美味しかった記憶があります。

今も変わらない人気といえますね。

5位:からあげ

農林水産省ホームページより引用(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2006/food01.html)
農林水産省ホームページより引用(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2006/food01.html)

サクッとジューシーな歯ごたえで、老若男女問わず大好きメニューのからあげ。昨今のからあげブームの影響もあるのでしょうか。ご飯に合うおかずとして子どもたちにも大人気です。

4位:冷凍みかん

Amazonより引用
Amazonより引用

ひんやりシャリシャリの口あたりがおいしい冷凍みかん。学校給食でおなじみですが、もともとは駅の売店で売られるようになったのが始まりなのだとか。

凍っているだけでふだんのみかんよりもスペシャル感があるような気がしますね。

3位:揚げパン

フォトAC画像(給食揚げパン)

油で揚げたコッペパンに、きな粉と砂糖がたっぷりまぶされた揚げパン。味も素っ気もないコッペパンを揚げて、きな粉と砂糖をまむしたくると、牛乳とも相性抜群の揚げパンが出来上がり。アイデアメニューですね。

2位:フルーツポンチ

dmtreis2素材

2位にランクインしたのはデザートメニューのフルーツポンチ。実は中高年の自分はフルーツポンチが給食に出たことがなくて、正直言いましてどういう外観なのか分かりませんので、写真はイメージとして捉えていただければ幸いです。平成、令和の世代では抜群の人気を誇っています。

1位:カレーライス

フォトAC画像(カレーライス)

見事第1位にランクインしたのは、今も昔も給食の王道、カレーライスでした。

給食のカレーはやや黄色みがかって、かつ子どもに優しい甘口で食べやすい印象で、素朴ながらもクセになる味わいでした。

大人になると様々なカレーがあることを知り、カレーの奥深さを感じるものですが、ふと給食で食べたカレーをまた食べてみたい気持ちになることがあります。


給食の思い出よみがえりましたか。
限られた予算で子どもたちの心に口に舌に、たくさんの思い出を与えてくれた給食。作ってくれている方に改めて感謝の心を持ちたいものですね。