【日大で今度はパワハラ!?】アメフト部コーチが無期限指導停止処分に
2023年8月21日# 今月初めに現役アメフト部員が違法薬物所持の疑いで逮捕されたばかり…
2023年8月5日、日本大学のアメリカンフットボール部の現役部員が大麻及び覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された事件は、改めて大学体育会系運動部にはびこる薬物問題について考えさせられると同時に、わずか5年前に悪質な反則タックル事件で世間を騒然とさせた日大アメフト部に、再び起こった不祥事ということで、世間からは厳しい声が上がっています。
グリストでも事の大きさを鑑み、記事を掲載しています。
【日大またも不祥事】アメフト部員が大麻及び覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕
グリスト 2023年8月8日付記事
そのうえ、部内では別の問題が起こっていましたので、グリストでは日大関連の不祥事の続報として取り上げたいと思います。
NEWSポストセブンがスクープとして報じた記事によると、その内容とは、アメフト部のヘッドコーチを務める人物が、部員に対して『殺すぞ』と暴言を吐くなど、恒常的なパワハラがあったというものです。
【日大アメフト部でまた問題発覚】部員に「殺すぞ」 パワハラ暴言でヘッドコーチが無期限謹慎処分になっていた
NEWSポストセブン (参照 2023-08-21)
すでに今年の5月には、部員と保護者が指導陣に訴えていたと、NEWSポストセブンは報じています。
#現役部員逮捕直後の記者会見で、パワハラの事実は明らかにされず
なお、2023年8月8日、東京都内の日大の大学本部で、林真理子理事長、酒井健夫学長、澤田康広副学長が臨席して開かれた記者会見では、このパワハラの事実は明らかにされませんでした。
NEWSポストセブンの記事によると、暴言やパワハラを行ったヘッドコーチに対しては、アメフト部において、5月末から無期限指導停止処分、日本大学においては、7月27日から無期限指導停止処分とし、学内で第三者委員会を設置して調査中のため、公表は差し控えたということです。
とはいえ、5年前の反則タックル事件は当時の監督やコーチの行き過ぎたパワハラ指導が生んだ悲劇といえるものであり、折しも薬物事件で現役部員の逮捕というショッキングな出来事の直後だけに、今回のヘッドコーチのパワハラ事案を記者会見時に公表できなかったことについては、大学側の認識の甘さ、隠ぺい体質があったと言われてもやむを得ない状況といえるでしょう。
#甲子園ボウル進出を果たした外部招聘監督は解任されていた…
2018年、関西学院大学との定期船で起こった「悪質タックル」問題後、日大アメフト部は新監督を公募。立命館大学OBの橋詰功氏が就任し、チームの立て直しを図りました。
その結果、2021年には甲子園ボウル進出を果たすまで、日大アメフト部を復活させた橋詰監督。日大側とは3年契約を結んでおり、契約延長を希望するも大学側に受け入れられず、契約満了による解任となったのです。
その後、指導陣は再び日大OBで固められ、前述のヘッドコーチもこのタイミングで就任したとされています。
この指導体制の変化が、アメフト部に再び暴力、パワハラといった旧来の体育会体質を呼び戻す結果になっていたとしたら、大変残念なことであると言わざるを得ません。 退任時の橋詰監督のインタビューも、今思うと何やら意味深なところも感じられます。あくまで今思えばですが。
「フェニックス」に思いを残して 任期終え退任する橋詰功日大監督
47NEWS (参照 2023-08-21)
グリストでは引き続き、日本大学アメフト部関連の事件を追いかけ、明るみになり次第、続報を報じてまいります。