【競馬界に衝撃】白毛馬ソダシ引退に凱旋門賞スルーシーズセブン4着健闘/凱旋門賞日本馬ランキング<映像あり>

Amazonより引用
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妹馬ママコチャのGI制覇でオーナーが決断。アイドルホースの電撃引退に競馬ファン悲しむ

10月最初の日曜日、まもなくフランスでは凱旋門賞が始まるというタイミングで競馬界に衝撃のニュースが飛び込んできました。

GIレースを3勝するなど実績もさることながら、大変希少な白毛を有した馬体が人気で、写真集にもなったアイドルホース、ソダシ(牝馬5歳)が現役を引退することが10月1日夜分かりました。

6月に行われたGI安田記念に7着と敗れたソダシはレース後に脚部不安を発症し休養していました。

通算成績は16戦7勝で、総獲得賞金は6億2923万4000円を記録しました。

重賞は6勝を挙げ、その中でGIは2020年阪神JF、2021年桜花賞、2022年ヴィクトリアマイルと牝馬限定のレースで3勝を記録しました。

ソダシが脚部不安で引退 須貝調教師「妹のママコチャがG1を勝ったことで…」ノーザンファームで繁殖牝馬に
スポーツ報知(2023年10月2日参照)

金子オーナーが決断!ママコチャにいい形で引き継げる

上記参照記事によりますと、アイドルホースの引退を決断したのは金子オーナーということです。

調教師の須貝師は「今日、ちょうど妹のママコチャがGI(スプリンターズS)を勝ったことで、金子オーナーから『ちょうどいいタイミングでバトンを渡せるのではないか』とお話がありました。ソダシは本当にファンの皆さまに愛されてきたと思います。白毛馬として、次々と歴史的快挙を成し遂げてくれました。世界的にも注目される存在になり、本当に頑張ってくれたと思います」などと惜別の思いを口にされています。

ソダシ引退の衝撃ニュースから数時間後、凱旋門賞で牝馬の日本馬が4着と健闘

日本時間の10月1日23時07分、フランスはパリのロンシャン競馬場で行われた「第102回凱旋門賞」に日本から5歳牝馬のセブンスルーシーズが出走。道中後方の位置取りから最後の直線で馬ごみを縫うように伸びたものの4着に終わりました。

しかしながら、凱旋門賞での4着が10年前のキズナ以来だったこと、競争実績では他の出走馬はおろか、ここ10年で日本から出走した馬よりも劣っていたこと、その中での4着という結果に世間やネットでは「惜しくも」「健闘」の声が上がっています。

スルーセブンシーズは、父ドリームジャーニー、祖父ステイゴールドの血統で、ステイゴールド産駒は凱旋門賞に好走したことから、改めて血統の大切さが浮き彫りになったレースともいえるでしょう。

また、鞍上のC.ルメール騎手の手綱さばきも光りました。道中後方から直線は大外を回さず、進路を見つけながら馬ごみを縫ってスルーセブンシーズをエスコート。大外に回していたらおそらく順位を下げていたであろうことから、個人的には好騎乗であったと思います。

白毛馬ソダシも凱旋門賞4着のスルーセブンシーズも、ともに5歳の牝馬。同世代の名牝が日曜の夜に衝撃と健闘を呼び起こしたのでした。

そこで今回のグリストランキングは、昨夜盛り上がった競馬を初めてテーマに据えてみます。題して【2023最新版】凱旋門賞日本馬ランキング トップ5です。

【2023最新版】凱旋門賞日本馬ランキング トップ5

5位 キズナ

2013年、日本ダービーを武豊騎手を背に制した勢いを駆って、3歳で凱旋門賞挑戦。父ディープインパクトが3番目入線後失格となった2006年凱旋門賞の無念を晴らすことを期待されましたが、4着に終わり、無念を晴らすことはできませんでした。

4位 スルーセブンシーズ

2013年のキズナ(4着)、オルフェーヴル(2着)以来、10年ぶりに掲示板に載る4着に入ったスルーセブンシーズが、第4位にランクイン。上のニュース記事でも触れたように、直線馬ごみを縫って伸びる末脚を披露しました。

3位 ナカヤマフェスタ

3歳クラシックでは結果を残せなかったナカヤマフェスタでしたが、古馬になって覚醒。オープン特別で勝利をあげた後、GI宝塚記念を制覇。その余勢をかってフランスでの前哨戦を経た挑んだ凱旋門賞。直線早め先頭に立ち、蛯名正義騎手が手綱を必死にしごく中で粘り込みを図りますが、惜しくも勝ち馬にさされて2着に終わりました。

2位 エルコンドルパサー

1986年のシリウスシンボリ以来、13年ぶりの凱旋門賞挑戦を果たしたのは、マル外の怪物グラスワンダーと比類なき実力を持つ外国産馬エルコンドルパサー。3歳でジャパンカップを制した勢いそのままに、4歳時は凱旋門賞に挑戦。鞍上の蛯名正義騎手のまさかに逃げ戦法で場内を大いに沸かせました。最後は勝ち馬にかわされましたが、当時日本馬最高着順の2着は衝撃でした。

1位 オルフェーヴル

日本馬でただ一頭、凱旋門賞で2年連続2着という悔しい記録を持つのがオルフェーヴル。2011年のクラシック三冠馬かつ有馬記念を制して前途洋々で4歳を迎えた2012年、古馬2年目、5歳の充実期に挑戦した2013年、いずれもスミヨン騎手を背に連続2着は、改めて見ても立派の一言でした。