-->

<10月4日追記>【オリックスに支援打診か、街路樹植え替え費約1600万円納付命令などニュースまとめ】ビッグモーターの不正を追いかける

<9月26日追記>今週も次から次へと出てくる信じられない不正事実

7月半ば過ぎに発覚したビッグモーターの保険水増し請求に端を発した「ビッグモーター騒動」。

9月19日には、金融庁が東京都多摩市にあるビッグモーター多摩店と、東京都新宿区の損保ジャパンの本社に立ち入り検査に入る事態となりました。

グリストではこれまで「不正や不祥事のまとめ」、「やばい店舗ランキング」や「除草剤をまいた疑惑のある店舗リスト」など、不正を追い続けてきました。

【ビッグモーター騒動】除草剤をまいたやばい店舗リスト<全国版>

ビッグモーター やばい店舗ランキング

金融庁の立ち入り検査から1週間。全国からは信じられないような不正の事実が次々と報じられています。

グリストではこの1週間のビッグモーター騒動に関するニュースをまとめてご紹介します。

<9月26日追記>1.水没の痕跡がある中古車を販売した事件

群馬県館林市の医薬品販売会社は、ビッグモーターから購入した中古車に水没の痕跡があったとして、購入代金など約350万円の返還を求めた訴訟を起こしました。

前橋地裁太田支部が下した判決は、「転売時に注意義務を著しく怠った」として、ビッグモーターに約293万円の支払いを命じるものでした。

水没の痕跡ある中古車販売、ビッグモーターに293万円返還命令…「注意義務を著しく怠った」
讀賣新聞オンライン(9月26日参照)

詳しくは上記参照記事をご確認ください。

それにしても、自動車の水没はエンジンがかかったとしても安全面の危険は拭えないはずですから、普通は販売できないはずなのですが、ビッグモーター側は認識していて販売したのか、確認不足だったのか、中古車を購入する側にとっては、非常に気になる問題だと思います。

<9月26日追記>2.廃車前提の下取りアウディを転売。顧客には軽自動車を103万円で販売した事件

この事件は、外車のアウディをビッグモーターに車検に出した2か月後、エンジンが故障したため修理を依頼したところ、廃車にするしかないと言われ、愛車のアウディをわずか1万円で廃車前提の下取りに出し、中古の軽乗用車を103万円で購入する契約を結ばされたというもの。

ビッグモーター「廃車にするしか」→下取りし転売…アウディ1万円で売り中古の軽103万円で購入契約 客が提訴
東海テレビNEWS ONE(9月26日参照)

上記参照記事によると、顧客は名古屋市内に住む女性で、会社や兼重宏行前社長らに対し、218万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしたということです。

係争中のため真実はわかりませんが、 一般的に女性は自動車に詳しくなく、知見のない弱者を欺いた行為ととれなくもないですね。信じられない事件で、中古車購入を躊躇してしまいそうです。

<9月26日追記>3.顧客に悪態のあげく買取額20万円減「契約書がない」と振込を半年放置した事件

これは、車の買取りを巡り、顧客と店舗との間でトラブルが発生したもの。FNNプライムオンラインがこのトラブルの音声を入手したとして話題になっています。

【独自】「アホくさい」客に悪態 買取額20万円減の理由は…ビッグモーターまたトラブル「契約書がない」と振込を半年放置
FNNプライムオンライン(9月26日参照)

上記参照記事によると、愛車の買い替えのため、複数の買取り業者で見積もりを取った顧客が、ビッグモーターの金額が他社より20万円ほど高い金額だったため契約をしたところ、半年たっても買取金額が振り込まれない事態に。

ビッグモーターに問い合わせたところ、契約書がなくて振り込めなかったという、開いた口が塞がらないような対応をされたそうです。そして半年以上も待って振り込まれた額が、当初提示された額よりも20万円少なかったといいます。20万円少ないほうの契約書は残っているという不思議な状態。

この状態を顧客と店舗スタッフ側でやり取りしている際に、スタッフが悪態を付いたというトラブルになっています。

相見積もりに勝つために他社よりも良い条件を出して契約を勝ち取り、実際は他社同様の金額に落とし込んだという説も考えられます。高価な買い物の契約の際には本当に気を付けないといけないと身にしますね。

<9月26日追記>4.現役社員が告白。社員に電話と手書きはがきで顧客への謝罪ノルマが設定された事件

金融庁の立ち入り検査が入る一方で、ビッグモーターは社員に対して謝罪ノルマを課していたのではないかという事件です。

【独自】「仕事しないで給料もらえると思うな」ビッグモーター社員に電話と手書きはがき謝罪の“ノルマ”設定? 現役社員が告白
FNNプライムオンライン(9月26日参照)

体制が変わっても社風はなかなか変わらないのかもしれません。

<9月26日追記>大鶴義丹さんの夕刊紙連載記事に思わず納得

最後に事件報道とは異なった視点で書かれたコラムがありましたので、ぜひご案内したいと思います。

ビッグモーターが教えてくれたこと 素人から小銭を巻き上げるのは簡単だが…小さな「ひずみ」は大きなクラッシュに
ZAKZAK(9月26日参照)

上記参照記事によると、16歳からオフロードバイクのレースに関わってきたという大鶴さん。自動車やバイクに対する知識は玄人といえるでしょう。そんな大鶴さんはこう言います。

「あくまで仮定の話ではあるが、私が「売れ残りタイヤ」を格安でネットで仕入れて、偽高級オイルと合わせて、あまり詳しくない友達から小銭を巻き上げることなど簡単なことなのだ。」

素人はこの現実を理解するべきだと大鶴さんは言います。

また、ビッグモーターに対しては、こういった小さな不正のひずみを重ねると、やがて大きなクラッシュが起こることが予見できなかったのかと話しています。

大手だからと安心せず、何事にも慎重な対応や判断が求められる世の中になったといえるのかもしれません。


グリストでは引き続き本騒動の動きについて、追記を報じてまいります。


~~~追記ここまで~~~

9月19日に報じたビッグモーターの「不正や不祥事のまとめ」に関する記事は次のページから