【藤井聡太 八冠へ】歴代最強将棋棋士6選

日本将棋連盟公式サイトより引用
日本将棋連盟公式サイトより引用

# 8月31日から八冠独占を懸けて、王座戦に挑む藤井聡太

2016年に史上最年少の14歳2か月でデビューを果たした藤井聡太。

2020年に最年少で初タイトル(棋聖)を獲得すると、2023年8月現在、七冠(王位、王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖)を達成しています。

2023年8月31日からは、史上初の全八冠独占を懸けて、永瀬拓矢王座との王座戦5番勝負に臨みます。

藤井聡太七冠、いよいよ「王座」に挑戦! 史上初の「八冠獲得」なるか? 見どころを分かりやすく解説
All About NEWS (参照 2023-08-28)

詳しい内容は上記参照記事をご覧いただければ幸いです。

27年前に七冠を達成した羽生善治以来のタイトル独占を目指す藤井聡太。

叡王戦が2017年にタイトル戦に加わって8タイトルになったため、史上初の八冠独占がかかると言われており、大偉業への注目が集まっています。

そこで、グリストでは急遽「歴代最強将棋棋士6選」を作成。編集部が選んだ6人の最強棋士を順不同にてご紹介いたします。

それではご覧ください。

# 【藤井聡太 八冠へ】歴代最強将棋棋士6選

– 羽生善治(はぶよしはる)

日本将棋連盟公式サイトより引用
日本将棋連盟公式サイトより引用

将棋棋士として初めて国民栄誉賞を受賞した、稀代の天才として知られる棋士です。

恐らく現代において最も著名な棋士の一人であり、将棋にあまり詳しくない方でも、その名前を聞いたことはあるのではないでしょうか?

通算勝利数歴代1位、通算タイトル獲得数1位と圧倒的な強さを誇り、現在でも現役として活躍しています。

1989年に初タイトルを獲得すると、1996年には当時の全てのタイトルを獲得し、史上初の全七冠を達成しました。

将棋のタイトルは、一定の条件(連続○期獲得など)を果たすと「永世」という称号が与えられます(例:永世竜王など)。

羽生善治は七冠全てで永世称号を獲得し、前人未到である「永世七冠」を達成しました。

一般的に棋士にはそれぞれ得意とする戦法がありますが、

羽生善治はさまざまな戦法を指しこなすことから、オールラウンドな棋士として知られています。

そんな特徴から「歴代名人の長所を全て兼ね備えた男」とも呼ばれたといいます。

現在通算タイトル獲得数は99期を数え、節目の100期目獲得が期待されています。

– 渡辺明(わたなべあきら)

日本将棋連盟公式サイトより引用
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永世竜王、永世棋王の称号を獲得している現役棋士です。

史上4人目となる中学生(15歳)でのプロデビューを果たすと、弱冠20歳にして序列が最も高い竜王のタイトルを獲得します。

その後も竜王戦では特に驚異的な活躍を見せて、9連覇という記録を成し遂げました。

棋風としては、居飛車穴熊を得意としており、固い陣形からやや強引な攻めでも成功させることに長けています。

また終盤戦での逆転劇も多く、「大山(康晴)の再来」と呼ばれたこともありました。

2023年度の名人戦では、挑戦者の藤井聡太に1勝4敗で敗れ、約18年半(6729日)ぶりに無冠となりました。

妻は漫画家の伊奈めぐみで、渡辺明をモチーフとした「将棋の渡辺くん」を連載しています。

– 谷川浩司(たにがわこうじ)

日本将棋連盟公式サイトより引用
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1962年4月6日に兵庫県生まれ。兄とのライバル関係から将棋を始めました。負けず嫌いで、兄に敗北した際には、駒を噛むほどの悔しさを味わったそうです。

14歳8か月でプロデビューし、中学生棋士としては2番目となる記録を樹立しました。1年目は昇級を逃しましたが、その後は順位戦で連続昇級を果たし、わずか21歳2か月で名人にまで昇り詰めました。これは最年少記録として今でも破られていません。

谷川の棋風は「光速の寄せ」「前進流」と呼ばれ、攻め将棋が特徴です。他の棋士が控えめになる局面でも、果敢に攻撃を仕掛けます。そして、難しいと思われる局面からも素早く相手の玉を追い詰めます。終盤にスピードの概念を取り入れ、棋界に革命をもたらしたと言えます。

-中原誠(なかはらまこと)

日本将棋連盟公式サイトより引用
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昭和から平成にかけて活躍し、驚異的な記録を打ち立てました中原誠は、通算1308勝を挙げ、これは歴代5位の成績です。また、通算タイトル獲得数は64期で、これは歴代3位の偉業です。

大山康晴という強豪棋士の絶頂期を打ち破り、1970年に初めてタイトルを獲得しました。その後も一気に複数のタイトルを獲得し、大山康晴と互角に戦いました。

彼の将棋スタイルは「自然流」と称されており、対局の流れを読み、流暢に指し上げることで知られています。彼の手堅い将棋は特に桂馬をうまく使いこなすことでも知られており、これが大山康晴の鉄壁の守りを破る鍵となりました。

2008年に中原は脳内出血を患い、翌年に引退を表明しました。しかし、彼の容態はある程度回復しており、現在もイベントに出席したり、インタビューに答えるなど積極的に活動しています。中原誠棋士は将棋界での偉大な存在であり、その戦績と才能は称賛に値するものです。

-加藤一二三(かとうひふみ)

日本将棋連盟公式サイトより引用
日本将棋連盟公式サイトより引用

「ひふみん」として親しまれ、TV番組などでお爺ちゃんキャラとして人気の加藤一二三ですが、少年時代は天才的な神童として知られていたそうです。14歳7ヶ月でプロとなり最年少記録を樹立し、77歳5ヶ月の最年長まで現役を続けました。また、「神武以来の天才」という異名を持っており、これは日本の初代天皇である神武天皇以来の天才ということを意味しています。彼の戦績は1,324勝1,180敗であり、通算勝利数は歴代3位、通算敗北数は1位です。通算敗北数が1位ということは、プロの棋士として長期間活躍することの難しさを示しており、不名誉な記録とは言えません。加藤棋士は有名な戦法のひとつである「棒銀」を好んで使っており、他の流行する戦法が現れても一貫して棒銀を採用し続ける、良い意味での頑固さがありました。

– 藤井聡太(ふじいそうた)

日本将棋連盟公式サイトより引用
日本将棋連盟公式サイトより引用

14歳2か月という歴代最年少でのプロデビューを果たした天才棋士で、数々の最年少記録を塗り替えている神童です。

デビュー以来、破竹の勢いで勝利を重ね、歴代連勝記録1位となる28連勝を記録しました。

連勝を重ねるごとに報道が過熱。ニュース番組やワイドショーで大きく取り上げられるなど、「藤井フィーバー」を巻き起こしています。

将棋界では「詰将棋の神童」として、デビュー前から有名な存在でした。

プロ棋士も出場する詰将棋解答選手権に、小学6年生で出場し、最年少で優勝しています。

詰将棋で培われた終盤の強さが武器ですが、近年では序盤・中盤も隙がなく、AIの解析ではプロ棋士の中でも飛び抜けた最善手一致率を誇っています。

2020年に最年少で初タイトル(棋聖)を獲得すると、2023年8月現在、七冠(王位、王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖)を達成しています。

2023年8月31日からは、史上初の全八冠独占を懸けて、永瀬拓矢王座との王座戦5番勝負に臨みます。

羽生善治以来となる全タイトル獲得が期待されています。